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Author:経
群馬県南部に住む僧侶
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ボードゲーム大好き坊主
変人が遊んだボードゲームを好き勝手に評価したり語っています。
フリードリヒ Friedrich
resize4229.jpg
プレイ人数 3~4人 プレイ時間 150分~300分 対象年齢 12歳~
フリードリヒ(2世)は人生最大の危機を迎えていた!
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事の発端は1740年神聖ローマ皇帝のカール6世が亡くなった事から始まります。この王様には男の子が居なかったので、娘であるオーストリアのマリア・テレジアが跡継ぎとなり家督を継ぐことになりました。
Andreas_Moeller_-_Erzherzogin_Maria_Theresia_-_Kunsthistorisches_Museum.jpg
これに我慢できなかったのが女性嫌いのプロイセンの国主フリードリヒ、「女が国主?ふざけてんじゃねーぞ、それなら領土奪っちまえ!」と無茶苦茶な理論でオーストリア領に侵攻して一部を制圧してしまいます。そして「無条件降伏してここいらの領土全部くれるなら認めてやってもいいよ」とこれまたとんでもない手紙をオーストリアに送りつけます。当たり前ですがマリア・テレジアは「はぁぁぁぁぁ????!!!」とブチ切れ これによってプロイセンとオーストリアは戦う事になりました。これとは別にバイエルンという国があったのですが、ローマ皇帝が田舎者の貴族であるマリア・テレジアの夫になったというのが許せなかったのでこの国もオーストリアに宣戦布告。これらを遠くから見ていたフランスも大嫌いなオーストリアが攻められているというのを聞いて、「便乗して叩くチャンスだ! 祭りだワッショイ乗り遅れるな」とこちらもオーストリアに宣戦布告します。3つの国に同時に攻められるオーストリア、これがオーストリア継承戦争(1740~1748)でマリアの舞台でもあります。
戦い続け、オーストリアはフランスとバイエルンを蹴散らす事に成功します。しかしフリードリヒのプロイセンには大苦戦。というのもプロイセンの先代の王(フリードリヒのお父さん)が物凄い軍事オタクで軍を鍛える事に命を懸けていたような人だったので鍛えられた精鋭軍だったのです。それゆえ負けまくって戦争の結末としてオーストリアは領土の一部をプロイセンに奪われる事になってしまいました。しかしマリア・テレジアはここで泣き寝入りするような人ではなかったので「ぜってー許さねえやり返す!」と誓うのでありました。リベンジに向けてマリア・テレジアは何年も時間をかけて自軍を強化したり準備をします。
しかしながらプロイセンは強い、いくら準備をしてもタイマンでやるのは不安。でも絶対にフリードリヒをやっつけたい。こう悩んだ末、プライドを捨て仲の悪いフランスに協力を申し出ます。
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当時のフランスではポンパドゥール夫人という人が裏番で政治を操っていたので、「あいつ(フリードリヒ)は女の敵!」と必死で訴えフランスと同盟を組むことに成功します。同じような方法でロシアの皇帝エリザヴェータともやり取りし同盟を結ぶことに成功。
Carle_Vanloo,_Portrait_de_l’impératrice_Élisabeth_Petrovna_(1760)
これによってなんとも珍しい男VS女女女といった図式ができあがります。
更にスウェーデンなども仲間に入ったのでプロイセンはほぼ全方向から敵に囲まれます。プロイセンの味方をしてくれるのはくっそ弱いハノーバーのみ、フランスと植民地争いをしているイギリスも味方にはなってくれますが兵はよこしてくれず金のみの支援(この金が戦争を続けていける命綱だったようです) お互いの人口で比べても400万対8000万だったそうですから、フリードリヒは最初から終わってるような状態だったのですが、降伏なんて絶対に嫌だったので、「やられる前にやっちまえ!」と得意の先制攻撃をしかけ、これにより7年戦争(1756~1763)がはじまります。このゲームはこの7年戦争を舞台にしています
※ちなみに史実ではフリードリヒは自決直前まで追い詰められますが、優れた指揮能力+ありえない奇跡×2により7年間凌ぎきり、領土を保有したまま戦争を終わらせています

フリードリヒ       プロイセン(青) ハノーバー(水色)
マリア・テレジア    オーストリア(白) 神聖ローマ帝国(黄)
ポンパドゥール夫人  フランス(赤)
エリザヴェータ     ロシア(緑) スウェーデン(黄緑)
このゲームではそれぞれのプレイヤーが1人ずつ担当します。横に書いてあるものは受け持つ国でゲーム中このコマ(カッコ内は各国のコマの色です)を動かしていきます ※3人プレイの時は1人がポンパドゥール夫人とエリザヴェータ両方を担当します。
自分の担当している国が勝利条件を満たしたらそのプレイヤーが即座に勝利となります。注意なのはフリードリヒ以外の3人は同盟を組んでいる為、同盟国同士で戦闘を行ったりはできないのですが、勝ちの判定はあくまでも個人のプレイヤーにもたらされるものなので、例えばマリア・テレジアが勝利条件を満たしたからといってポンパドゥール夫人とエリザヴェータも勝ちになるわけではありません。なので同盟国通しでもお互い先を越されないように動向を見つつ進めていく必要があります
※神聖ローマ帝国は最初はマリア・テレジアが担当していますが、ゲームの展開によっては途中から他のプレイヤーが担当する事もあります。その時に神聖ローマ帝国が勝利条件を満たした場合にはその時担当しているプレイヤーの勝ちとなります

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ゲームボード 色がついている場所はその色の国の領土である事を表しています
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初期配置のコマを置くとこんな感じ 丸いコマは将軍で四角いコマは補給ゴマです
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ボード上の都市には旗が描かれている場所あり、フリードリヒ以外の国は自分の色の旗の場所全てを占領すれば勝ちとなります
都市には1級都市と2級都市(旗が真ん中で切れている物 写真参照)と2種類あるのですが、ゲーム途中のイベント(後述)によっては1級都市を取るだけで勝ちになる時もあります。
つまりフリードリヒは他の3人が都市を取れないように守っていく必要があるわけですね。耐え続けてロシア、スウェーデン、フランスの3つが脱落(後述)すればフリードリヒの勝ちとなります
※上級ルールではフリードリヒも攻めてオーストリアの決められた都市を制圧して勝つという勝利条件もあります

ゲームの流れですが基本となるシステムはマリアとかなり似ています(発売はフリードリヒの方が先なので正確にはマリアがフリードリヒのルールを一部採用した感じです)。なのでマリアと違う所だけを主に説明していきます
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最初各自、各将軍に部隊数を割り振ります
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サマリーカード 手番順、将軍の数、補給駒の数 初期部隊数 毎ラウンド補給されるカードの枚数 勝利の為に必要な都市の数となっています。
手番のプレイヤー(国)は
①カードの補充
②移動
③戦闘、支配チェック
④補給確認

といった順番で行います。これが終わったら次の国に移り同じようにやっていきます。全ての国が終わったら1ラウンド終了で同じように続けていきます。
①カードの補充
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戦闘で使用するカードです。国毎に配られる枚数が違い、イベントによっても変化します
②移動
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マリアと全て一緒です。このフェイズで合計6のカードを捨てる毎に1部隊補充することも可能です
③戦闘、支配チェック 隣接している場合は戦闘になります。仕組みはマリアと一緒 占領するべき都市を通過したうえで3マス以内に相手が居なかった場合にはその都市を支配したことになります
④自国領か自分の補給駒から6マス以内に居なかった将軍は補給切れになります(コマを裏返す)。これはマリアと一緒ですが補給切れになった将軍も戦ったり占領したりまったく同じように進める事ができます。ただし2ラウンド連続で補給が出来なかった場合、その将軍の部隊は全滅します

イベントカード
6ラウンド目以降は各ラウンドの最後にイベントカード(全18枚)というものが山札から1枚捲られます。これがこのゲームの超重要な要素で
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3分の2にあたる12枚(写真参照)はたいしたイベントは起きません。これらが出た場合には今のラウンドの最後の戦闘で勝ったコマの居るスートのイベントを適用します。(初級ルールではスペードのイベントを適用します)
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これら6枚は重要なイベントカードで、左上の2枚はイギリスからの援助打ち切りによって毎ラウンド貰える手札の枚数が減ってしまいます。インドとアメリカのカードは1枚出ただけではオーストリアとフランスの補充枚数が少し減るだけで済みますが2枚とも捲れた場合、即座にフランスは脱落します。その場合ポンパドゥール夫人のプレイヤーは神聖ローマ帝国を担当します。神聖ローマ帝国とオーストリアは1級都市の支配のみで勝ちの条件に変わります。またフリードリヒのハノーバーは将軍のコマ1つを除外しなければなりません。 エリザヴェータ死亡のカードではロシアが脱落します。その場合プロイセンの将軍1つが居なくなり、スウェーデンは1級都市の支配のみで勝ちになります。スウェーデン情勢のカードではスウェーデンが脱落します。プロイセンは将軍コマ1つを除去します。 ロシアとスウェーデンの両方が脱落した場合、エリザヴェータのプレイヤーは神聖ローマ帝国を担当します
神聖ローマ帝国とオーストリアは1級都市の支配のみで勝ちになります。
フランス、ロシア、スウェーデンの3つ全てが脱落するまで誰も勝利条件を満たしてなければフリードリヒの勝ちとなります


感想

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私(フリードリヒ) リポ(マリア・テレジア) ゆーじ(エリザヴェータ、ポンパドゥール夫人) 上級ルール3人プレイ開幕時の様子
基本的にフリードリヒに関しては勝利が耐え続けるしかないので(上級ルールだと攻めるという選択肢もあるのですが他の国に好き勝手されるのでかなり厳しい) とにかく戦力をうまく分散させやりくりして迫りくる各国を押さえつけてかなければならない。ゲームのバランスの都合上将軍や初期部隊の数、毎ターンの補充枚数など圧倒的に多いですが、他の全ての国との相手をしなければいけなので、まともに戦っているとすぐにカードが無くなってボロボロになります。なので基本自分からはあまりせめていかず都市を守り、戦闘もなるべくカードをケチって敗戦にしても最小限に抑えそこに踏みとどまるなどの工夫が必要で非常にキツイです。他の3人に関してですが、1人で速攻で勝利を狙いに行くとまず返り討ちにあいます(フリードリヒの手札枚数の方が多いので) しかもそれによってフリードリヒの戦力も削れてしまうので他の2人が攻めやすくなってしまうんですね。同盟とはいえ協力ゲームのようなみんなで勝ちというゲームではないので、他の人に利益を与えないようにうまく攻めていく必要があります
マリア・テレジアのオーストリアはプロイセンを除くと間違いなく最強の国でカードイベントの脱落もないので非常に良い環境なのですが、それゆえフリードリヒが一番力を入れて防衛してくるのでけっこう大変です。脱落もないしゆっくりやればいいと思いがちですが、ロシアやフランスが脱落を恐れて中盤勝負をかけてくる事も多いのである程度は無理してでも押さないと行けない場面もあります。ローマ帝国で攻める時は一気にいかないと担当プレイヤーが変わって勝利を持ってかれたりすることもあるので注意
エリザヴェータのロシアは兵力はそこまでいないのですが場所が広いので展開しやすくうまく動きプロイセン領に侵入したい所、フランスは戦力はたいしたことないですが、場所的にもっと弱いハノーバー戦がメインになるので途中からプロイセンが駆けつけてくるのでいかにそれを凌ぎ進むかという感じでしょうか
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中盤から終盤にかけての頃、イベントカードをもう何枚も捲っているのだが脱落がまったくでなくて苦しい、フランスは迎撃に成功したがロシア軍とオーストリア軍が迫ってきてるのでヤバメのジリ貧状態
カードでいきなり脱落ってのは大雑把じゃない?と思えますが、脱落してもフリードリヒの将軍が減って他の担当国の勝利条件が緩くなるので一気に楽になったりとかそういった事もなくうまく調整されてますね。後ゲーム終了まで全員が必ずいずれかの国を担当できるので脱落で待ちぼうけという事もなくここも素晴らしい
イベントカードの引き運におけるゲームへの影響があまりにも強すぎるのですが(いきなりプロイセン弱体化のカードが出るとそうとうキツイ^^;) 戦略要素が高い傑作だと思います
プレイ時間はイベントカード次第なのですがサクサクメンツで集まっても長く続くと3時間近くはかかります。初プレイの場合は5時間以上は見ておいた方がいいと思います
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ゲーム終了直前の様子 オーストリアの侵略もなんとか食い止めていたのだが、ローマ帝国が進行していて倒しに行きたかったのだが死に物狂いでオーストリアがブロックしてきたのでローマ帝国が勝利条件満たしてリポの勝ち!

評価 良良

ラウンドの流れがマリアとかなり似ててあまり書くことがなかったので、題材について最初に珍しくちょっと書いてみました

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